「歩きなさい」と先生に言われていませんか?
確かに、欧米の運動ガイドラインでは「1日30分の運動を毎日」行うことが勧められています。
しかし、「確かに健康にいいのはわかっているけど、毎日はちょっと・・・」
と思っている方、ニュースです!
英国のオックスフォード大学の研究チームによりますと、
「発汗したり心拍数が増加するような適度な強度の運動を1週間に2~3回行っている女性は、ほとんど運動をしない女性と比べ、心臓病、脳卒中、血栓症の発症リスクが低下する」
とのことです。
・110万人の女性が参加している大規模研究「Million Women Study」のデータを解析した。
・参加者の平均年齢は56歳だった。
・参加者は3年間隔で運動の時間や頻度などを報告した。
・運動には、ウォーキング、ガーデニング、サイクリング、家事労働などが含まれた。
・平均9年間の追跡期間に、4万9,113人が心筋梗塞や狭心症などの心臓血管疾患を発症し、1万7,822人が脳卒中などの脳血管疾患を発症し、1万4,550人が静脈血栓塞栓性を発症した。
・週に2~3回の適度な運動をしていた女性は、週に2回未満か全く運動をしない不活発な女性に比べ、これらの病気の発症リスクが約20%低下した。
・週に4~6回の運動をしていた女性では、2~3回の運動をしていた女性に比べ、心臓血管疾患などの発症リスクはそれほど低下しなかった。
対象は女性ですが、ランニングを始めたり、スポーツジムに通うといった本格的なスポーツを行わなくとも、ウォーキングの歩数を増やす程度の運動を続けることで、心臓病や脳卒中を予防するのに効果的であることが示されました。
運動量を少し増やしただけでも、乳がん、大腸がん、子宮がんの発症リスクを減らせることが分かっています。がんまで減らせるなんて、お得!
英国保健基金では、「毎日のウォーキングの時間を10分増やす」キャンペーンをしているそう。
皆さんもぜひ、取り入れてみませんか?