健康的なダイエットを成功させるには、3つの条件が必要であることを、米国コーネル大学の研究チームが発表しました。
健康的な食事スタイルを促す3つの条件
その条件とは、
(1)便利であること(Convenient)
(2)魅力的であること(Attractive)
(3)日常的であること(Normal)。
頭文字から「CAN」と呼んでいます。
人は食事内容を決めるとき、何を、どれだけ食べれば良いかを考えずに直感的に食品を選んでいるそうで、「健康によい食品を選ぶための環境を整えることが成功への近道」と、ワンシンク教授は述べています。
便利
CANを実践するには、まず栄養価の高い食品を「便利な選択肢」にします。
例えば、
・台所の目に付きやすい場所に野菜を入れたボウルを置いておく(野菜に手が届きやすくなる)。
・野菜を冷蔵庫の見えるところに置く。
・袋詰めのサラダを活用する(野菜を洗って、切って、というプロセスは意外と面倒)。
・缶詰や冷凍も利用する。
魅力的/日常的
例えば、
・レストランのメニューで、健康的なサラダが、
・おしゃれな名前で
・メニューの目立つ位置にあり、
・ウエイトレスがそれを特別メニューとして勧めれば、
野菜が魅力的に見え、フライドポテトよりも選ばれる確率が高まる。
・ガーデニング(学校で、子どもたちが自分で作った野菜をサラダバーで提供したところ、野菜摂取量が4倍以上に増加)。
・野菜売り場で10分過ごす(野菜や果物が魅力的に見え、購入しやすくなる)。
ちょっとした工夫を
その他、
・買ってきた野菜はそのまま冷蔵庫にしまわないで、お皿に移して目につく場所に置く。
・お菓子など高カロリーの食品を、目立つ場所に置かない。
・料理や食品を小さめのお皿に盛る(満足感を得られやすくなり、食べる量を減らせる)。
・食料品店に行くときは、空腹時は避ける(無意識にカロリーが高いものを選んでしまう)。
・無意識の飲食習慣を注意する(無意識に食べてしまう量は食事全体の約20%もある)。
・食事のときはテレビを消す(食べすぎにつながる)。
・食事の間隔をなるべく空けない(特に夕食など、空腹時間が長いと、どか食いにつながる)。
ワンシンク教授によると、上記のアドバイスを実行した人の42%が減量に成功し、27%は体重を維持したとのことで、特に、月に25日以上続けることを推奨しています。
確かに、サラダしか食べ物がなかったら、サラダをお腹いっぱい食べますね。
どれも実践しやすい内容ですから、取り入れてみては如何でしょうか?