今回はCNNのニュースから。
ビール腹は肥満より危険。
おなかが突き出たいわゆる「ビール腹」体形の男女は、たとえ手足が細くても、肥満の男女より糖尿病や心臓病のリスクが大きい。
そんな研究結果が米メイヨー・クリニックなどの研究チームから発表されました。
まとめますと、
・ビール腹体形の男性は単なる肥満や太りすぎの男性に比べて死亡リスクが2倍に。
・女性の場合でも、死亡リスクが1.5倍に。
なったそうです。
肥満が心臓発作や脳卒中、糖尿病、がんなどのリスクを増大させるというのは、以前から言われています。
これまで肥満度は、身長と体重から算出するBMI数値で計算していました。
しかし今回の調査で、BMIがたとえ「健康」でも、下腹に脂肪が付きすぎている場合は要注意、ということが明らかになりました。
確かに以前の調査でも、ウエストとヒップのサイズ比の数値が大きいほど糖尿病や脳卒中、心臓病にかかるリスクが高いことは言われていました。
おなかが出ているとなぜいけないの?
胃の周りにたまった皮下脂肪が、肝臓でコレステロールに変換され、動脈壁に蓄積。
動脈硬化が進み、心臓発作や脳卒中を引き起こすと考えられています。
ビールをやめたらよいですか?
「ビール腹」というのは、ビール好きの人のお腹を指すこともありますが、
「ビヤ樽のようなお腹」という意味で、ビールが好きかどうかは関係ないという説もあるようです。
ビール腹解消のためには
まずは、ビールは高カロリー(140-170Kcal/350ml、オレンジジュースと同等)なので、ほどほどに。
また、一緒に食べる「あて」についても、気をつけましょう。
ビールで太るのか、「あて」で太るのか、意見が分かれますが、
当院では、ビールを控えただけで、みるみる体重が減った方をよくみます。
一度、検討してみてはいかがでしょうか。