さて、カロリー制限を行う場合、
「バランスよく食べなさい」「朝食を抜いたら駄目」
という考えと、
「一日の総カロリーを減らすのが目的なので、朝食を抜いてもいいです」「朝ご飯抜きはアリ」
という考えがあると思います。
どちらの言い分もわかるので、正直私も迷っていました。
この度、イスラエルの研究チームから興味深い論文が発表されました。
朝食を抜くと摂取カロリーは減っても、昼食後、夕食後の血糖値が上昇
・一日3食のグループと一日2食のグループを調べた。(1食のカロリーは同じなので、一日カロリーは3:2になります)
・朝食後血糖、インスリン値は「朝食あり」で高値だった。
・昼食後血糖は「朝食なし」が有意に高く、インスリン値は有意に低かった。
・夕食後血糖は「朝食なし」が有意に高く、インスリン値は有意差がなかった。
つまり、朝食抜きだとインスリン分泌が悪くなり、昼食・夕食後血糖値が上昇するという結果になりました。
朝食抜きは糖尿病治療としては不適
以上から、少なくとも糖尿病患者さんは朝食を食べた方がよいようです。
同様に、別の論文ですが、減量に関しても朝食抜きで体重が減少しない可能性が報告されています。
朝食は食べた方がよさそうですね。