GWは終わりましたが、お盆休みに続き、今年は9月にも大型連休があります!
休日の開放感で、つい食べ過ぎてしまう人は少なくないと思います。
特に最近は、ビュッフェ形式が大流行していますしね。
さて、食事をすると、血液中のブドウ糖の濃度が高くなり血糖値が上昇します。
そうすると、「インスリン」が分泌され、エネルギー源としてブドウ糖を筋肉に取り組みます。
筋肉は人体の体重のおよそ30%を占める最大の器官で、このブドウ糖をエネルギーとして消費し、余分なブドウ糖はグリコーゲンへ変換され筋肉や肝臓に蓄えられます。
ところが、肥満によって脂肪細胞が増加すると、インスリンの働きを悪くする「アディポサイトカイン」が放出され、ブドウ糖の取り込みが悪くなります。これを「インスリン抵抗性」と言います。
米国のヴァージニア工科大学の研究チームの発表によりますと、
・12人の健康な大学生を対象に実験を行った。
・脂肪のエネルギー比率を55%に高めた高脂肪食を5日間食べさせて、前後に筋生検を行って筋中のブドウ糖の代謝を測定した。(通常の食事では、脂肪のエネルギー比率は30%程度)
・高脂肪の食事を5日間とり続けた結果、筋肉でのブドウ糖の代謝が阻害され、インスリンに対する反応が悪くなった。
筋肉でのブドウ糖の取り込みが悪くなることは、エネルギー消費が低下することを意味します。
つまり、「太りやすくなる」ということになります。
「たった5日間で」です。
では、どうすればよいのでしょうか。
・休日は普段以上に食事に注意する
・運動や身体活動を行い、筋肉を動かす。
を研究者らは勧めています。
一度体重が増えるとなかなか元に戻らないのは、このメカニズムによるものかも知れませんね。