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2019.05.12

高齢者の肺炎球菌ワクチンについて#2

「高齢者肺炎球菌ワクチン助成」のはがきが届き、多数の問合せがあります。

そこで、当院での方針をまとめてみました。(諸説がありますので、あくまで当院での方針です)(令和元年5月現在)

 

Q1. なぜ高齢者に肺炎球菌ワクチンが必要なのですか?

A1. 肺炎は2011年以降、日本人の死因の3位となっています。この肺炎による死亡者の95%が65歳以上であること、肺炎の原因菌として肺炎球菌の率が約30%と最も高いことから、65歳以上の肺炎球菌ワクチン接種が推奨されています。

 

Q2. 5年ごとになっているので、今年は止めて、5年後に受けようと思いますが?

A2.今まで平成26年度から5年間の経過措置として、5歳刻みの方に定期接種を行っていました。

この度、国の制度改正に伴い経過措置が延長され、平成31年度から更に5年間、未接種の方で5歳刻みの方を、再度定期接種の対象とするとなりました。

なので、5年後には助成が受けられない可能性が高く、今のうちに接種されることをお勧めします。

(費用が気にならない方はこの限りではありません) 

ちなみに、米国では、「ワクチン接種年齢が高くなるにつれ、有効性は低くなり、効果の減衰も早くなる傾向がみられた。」というレポートもあり、接種するなら早いほうがいいかもしれません。

 

Q3. 費用はいくらですか?

A3. 当院ですと、自費で受けると7200円。助成を受けると2000円になります。

(自費の価格はクリニックにより変わります)

 

Q4. 前回接種して5年経ちました。再度接種しないといけないですか?

A4. 実は、5年後でも抗体は約8割残っているというデータがあります(もちろん個人差はあると思いますが)。

以前は「一生に1回」と説明していました。(海外でも、1回のみの国は多く存在します)

なので、「接種しないといけない」というより「接種しても良い」というイメージを個人的には持っています。

「8割しかない」「8割に減ったことが気になる」という方は、再度接種をお勧めします。

(なお、2回目以降の場合は助成の対象外となります)

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